自己肯定感を高めるにはセルフトークを変える。言葉のトリックに気がつく。

 

 

前回に引き続き、今回も自己肯定感を高めるという視点からセルフトークを考えていきたい。

 

セルフトークの重要性については前回の記事に書いた。

人は自分が自分に何を言っているかあまり意識していない。まずは自分にどんな言葉をかけているのかに気づくのが大切だ。

以前の私ほどではないにしろ、意外と容赦ないダメ出しを自分にしている人も多いのではないだろうか?

 

自己肯定感が低い私も、セルフトークを変えようと日々練習している。

そして自分の言葉を意識的に聴いているうちに、そこには不可解なトリックがあることに気がついた。自分が自分を巧みに操作しているのだ。

 

あなたにも覚えがないだろうか?

そろそろまとめなければいけないレポート、休日出勤しなくては間に合わない報告書、無理なスケジュールで入れたバイト、庭の草むしり、換気扇の掃除、などなどやりたくないけれどやらなくてはいけないことが人生には多くある。

「あぁ、嫌だな…」

「あぁ、面倒だな…」

「あぁ、憂鬱だな…」

頭の中ではこんな言葉があなたのやる気を余計に削いでしまう。

また、やりたいのにできないこともある。ダイエット、禁煙、ジョギング、休日の家族サービス、などだ。

「あぁ、続けられない…」

「あぁ、失敗だ…」

「あぁ、三日坊主だ…」

「あぁ、今週もできなかった…」

頭の中はこんな感じだろうか。

 

でも何かがおかしい。

 

少し立ち止まって考えると、狡猾なもう一人の自分が見えてくる。

 

やりたくないけどやらなくちゃ。

やりたいのにできない。

 

これは嘘だ。

 

まず「やりたくないけどやらなくちゃ」の場合。

あなたがそれを「やらなくちゃ」と思っているのには理由がある。それをすれば後々自分が助かる、報酬をもらえる、気分がよくなる、などと思い、だから「やりたい」と最初は考えた。あなたの本当の気持ちは、それを「やりたい」のだ。

でもそれをするのに伴う労力について考えているうちに気が重くなる。労力に過剰にフォーカスしてしまい、報酬は薄れていく。そして知らない間にあなたが頭の中で呟く言葉が「やりたくない」だ。

いつの間にか正反対の気持ちにすり替わっている。

 

そして「やりたいのにできない」の場合。

あなたがそれを「できない」と思っているのには理由がある。それをしたら後々自分に何かしら不利になるからだ。おなかがすく、イライラする、疲れる、時間を奪われる、などと思い、だから「やりたくない」と最初は考えた。あなたの本当の気持ちは、それを「やりたくない」のだ。

でも「やりたくない」自分を認めたくない。なぜならそれはあまりにも怠惰に自分勝手に聞こえるから。ではどうしよう?できないことにすればいい!できないなら仕方ない。そしてあなたが頭の中で呟く言葉が「できない」だ。そしてもう一人の自分が仕掛けたトリックに気づかずあなたは「できない自分を」責める。

いつの間にか自分の嘘に苦しんでいる。

 

きっともう一人の自分、頭の中の自分は、私たちのためにそうしてくれているのだ。

過保護な親のように「この子にそんなことをさせたらダメージを受けてしまう!」と考え、私たちが傷つかないように、安全でいられるように守ってくれている。

 

でも守られてばかりいたら強くなれない。

 

自分の気持ちを偽っていたら幸せになれない。

 

だから、もう一人の自分に感謝をしつつ、自分の本当の気持ちを信じよう。

 

「やりたくないけどやらなくちゃ」と思ったら、あなたは本当はそれをやりたいんだということを思い出す。

多少の面倒さと引き換えに得られる素敵な気持ちよさをあなたは選んだのだから。

そして「やりたいからやる」と自分の気持ちを正しく受け止める。

 

「やりたいのにできない」と思ったら、あなたは本当はそれをしたくないんだなということを思い出す。そして「やりたくない自分」を労ってあげる。

あなたがそれをやりたくないのには理由がある。

食べることやタバコを吸うこと、のんびりと何もせず過ごすことで、あなたの心と体はストレスと戦いバランスを保ってくれている。あなたがまず自分を労り愛してあげれば少しずつエネルギーも溜まり、自然とやりたくなかったことを「やりたい」と思うようになるだろう。

だから今は「やりたくない」という自分の気持ちを尊重してあげてほしい。

 

自分の気持ちを偽っていては幸せにはなれない。

苦しくなるばかりだ。

だから少しずつでいい。自分の本当の気持ちに気がついて、それをそのまま受け止めてあげよう。それだけでちょっと楽になるから。自分を愛おしく思うから。

私もまだまだ練習中である。

 

 

Life is beautiful.